森永博志のオフィシャルサイト

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プロフィール★森永博志 (もりなが ひろし)

2回つづけて、『セブンシーズ』の話しをした。はじめて、その雑誌の仕事をしたのは2001年、当時編集長だった石川次郎からの依頼だった。それも衝撃力のある特集を作ってくれ、とミッションはハードルが高かった。

上海特集を組むことになった。総ページ50。一般誌ではまだ上海を特集した雑誌はなかった。まず、ひとりで上海に渡った。

蓮や山水といったいかにも中国的な象徴が21世紀をむかえたメトロポリスに生きている、と想定し、それを探しに行った。

 まずは、その時、上海には世界で3番目の高さを誇る、全体メタル仕様でゴシック・フューチャリズムのジンマオ・タワーがお披露目されたばかりだった。タワーの上層階はグランド・ハイアットがはいっていて、そこに泊まった。ジンマオを観察するとトップが蓮をかたどっていた。ひとつ見つけた。

ギャラリーで、深い霧のなかにうかびあがる高層都市・上海の写真を見つけた。完全、山水画である。巻頭を飾る強烈な写真を見つけ、中国人写真家から借りる話しをつけた。それで、最も重要なミッションを終えた。

798特集は100パーセント、自分のやりたいように制作できたが、上海特集はあれもこれも、編集部の意向でいれすぎたし、自分の好きな上海とはちがったが、2001年の段階では充分インパクトを与えるものになった。


自分のエディトリアル・ワークのなかでは、中国特集が最も力をいれたものになった。

これから、このプロフィールでは中国ものを追ってみる。

だけど、なぜ、そんなに中国にいれこんだのか、自身のなかの謎だ。追ううちに、解明できるかもしれない。

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