森永博志のオフィシャルサイト

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プロフィール★森永博志 (もりなが ひろし)

過去の仕事はひとつひとつが自分にとってのワンピースだ。

それらは地中深く眠っていて、それを掘りおこし光をあてるようなことを、この連載PROFILEでやっている。

すべてはアナログでつくられている。

まちがいなく手間をかけている。

爆発的に売れたものもあればスカだったものもある。

海外で発表されたものもある。

社会的事件になってしまったものもある。

バイブルと呼ばれたものもある。

しかし仕事を見ていくと何なんだか自分がわからなくなってくる。

その最たるものが、コレだね。

長い間サンフランシスコにいて、ひさしぶりに東京に帰ってきたグラフィック・デザイナーの某氏は、何見ても面白くない東京文化の中で、『流行通信』の250号はサイコーに愉しめたと絶讃してくれた。

ものすごくそれはポップだし、サイケデリックだしマッドだし、フリーだし、シュールだし、バカ気てる。

1984年に流行通信編集部の依頼をうけて、VISUAL MESSAGE『陽気な地球人』と題した全24Pの特集を制作した。

制作費はかけられなかったが、これは雑誌史上稀に見る超大作だ。

制作チームは総勢20名をこえた。

主題がでかい!

いったい地球人とは何者であるのか、を幾多のイメージをもって見つけだそうという、壮大な企画だった。

それを好きにやらしてくれた編集部もすごい。

この企画にのってくれた長友啓典氏、園山俊二氏、伊藤五郎氏ら大物の仕事ぶりもすごい。

まだ5歳の川村将がゲイリー・ハンターばりの怪獣画を描いている。

その将はいまぼくとWildsaloon(facebook)でコラボレートしている。

飛鳥新社の名物エディターの赤田君は、「アレがモリナガさんの仕事で一番狂ってるでしょうね」

と評してくれる。

確かにすべてにおいて常軌を逸してる。

今、見ても。

何やろうとしてたのか解せぬ。

まるで、人類そのものみたいに。

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