プロフィール★森永博志 (もりなが ひろし)
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いろんな仕事をやってきた。仕事といえるかどうかもわかりませんが、そのひとつに作詞がある。
はじめての詞は、武蔵野たんぽぽ団の歌となった『雪の月光写真師』。タンポポ団の主要メンバーは高田渡、シバ、山本コータロー、ウッディ(若林純夫)たち。『雪の月光写真師』はウッディの持ち歌で、ブリティッシュフォーク調でした。
何年か前、ウッディが逝去したとき、彼を送る会に出席したミュージシャンたちがこの曲を歌ったと聞きます。他にも2、3曲、ウッディと歌をつくりましたが、この歌のファンは多かった。
『雪の月光写真師』は20歳(1970年)の作。次にC&Wの宮前ユキさんのデビュー・アルバムに書きました。
うち一曲が「日本のC&Wの支え」(沢野ひとし)といわれる『お前とナッシュビル』。日本のC&Wソングとして唯一、スタンダード・ナンバーとなり、先日も日比谷野音で宮前さんが歌うと数千人の客が大合唱したそうです。C&Wを作詞したのは26歳のとき。作曲は元ヴィレッヂシンガーズの小松さんです。80年代の初め、ロカビリーの歌詞を書きました。はじめは『テディーボーイ』。作曲は『学生街の喫茶店』のボーカルこと大野真澄。同名の出版物の主題曲でした。
歌ったのはクリームソーダの店員のバンド、ブラックキャッツです。彼らのアルバムには『シンガポールナイト』『カバーガール』『1950』『トラベリンバス』ら随分と書き、その後もマジック、ブルーエンジェルの詞を書いた。何曲かは若いバンドがカバーしています。
メジャーものでは『あぶない刑事』の主題曲(シングル)のB面も書きました。歌手は知人でもあった柴田恭兵。A面じゃなくB面です。ROCK系では、なんといっても布袋寅泰『さよならアンディ』。この曲は、今もステージで歌うと会場大合唱となる、モット・ザ・フープルの『すべての若き野郎ども』みたいな曲で、London でのレコーディングにはクリス・スペディングが参加しています。
他に元ルースターズの花田裕之に書いた『ロング・トレイン』。これもLONDONレコーディングで、スノーウィ・ホワイトが参加しています。 現在は35年ぶり、宮前ユキさんとまたC&Wをつくっています。
- BLACK CATSのCD盤
- 「さよならアンディ」が聴けるBEST盤
- 「お前とナッシュビル」が聴けるアルバム