プロフィール★森永博志 (もりなが ひろし)
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アフォリズム
渋谷の地下映画館で開催されたライブのあと、楽屋をのぞくと、ひさしぶりの友人たちのひとりから「最近、森永さんの名言、ツィーターにとびかってますよ」と聞き、調べたら、現時点(2015年2月)で、
「金は使わなければ貯まるが、
時は、使わなければ消え去り、
貯めることはできない。
一文無しになっても、
時まで無くすことはない」(ヒントをくれる言葉たち)
「享楽をあきらめない」(ツバメ@wantが大事)
以上は、神戸震災前と後に、「クラブ・シャングリラ」で。
「とにかく一度大失敗して、全てを失ってゼロからはじめるのが一番だね」(勇気が湧いてくる名言カタログ)
何に、いつ、発言したか記憶にない。
「何度でもドロップアウトする!」(ぼくらの自由への言葉)
これは、『ドロップアウトのえらいひと』のあとがきのタイトル。
「ソバでも喰いにシルクロードまで行くか! アタるかもしれないけど」(行き詰まった時に助けてくれる賢者の名言集)
これは雑誌『キング』のシルクロード特集のコピー。
「野蛮でないと教養はだせない。知性がないと色気は出ない」
これは、出典が不明だ。
僕自身が古今東西の名言が好きで、ノートに書き写している。
最近では、これ!
「徹底的にやろうとしないことが大事だ」(ロラン・バルト)
「思いつくくらいのことはできるのです。できるからこそ思いつくです」(中村公隆)
「五分間論ずるより、五時間働いた方が良い」(エリック・ホッファー)
決定打は、
「物語は閉じられない。本だけが終わる」(M・デュラス)
寺山修司は何冊か名言集を編集した。
名言をタイトルにもってきた『書を捨てよ、町に出よ』は寺山の代表作だが、このタイトルは先日、DVDでビートルズの『ヤア!ヤア!ヤア!』を再見している時、劇中のセリフででてきたのを発見!
寺山さんらしい剽窃だったと判明。
しかし、みんな、寺山さんの言葉と思っている。
自伝のタイトルを、名言のようなものにできないかと思案した。
それも『ライク・ア・ローリングストーン』のような、ロックなテイストの。
昨年の秋の終わり、311(津波)と312(原発事故)の被災地のひとつ、無人の浪江町を探索しているとき、稲妻のように、そのフレーズは放射能に汚れた空から降ってきた!
「あの路地をうろついているときに夢見たことは、ほぼ叶えている」
これだ!と胎に落ちていった。
龍のように血脈を奔っていった。
鈴木成一氏にアート・ディレクションをお願いした。
声が聴こえてくるようなタイトル・デザインにしてください、と伝えた。
デザインが上がり、色校正が届いた。
文字に波動が奔っていた。
声を発する言葉こそ、スピリットだ!
そのタイトルは山崎眞行氏の追悼DVDに捧げたタイトル『doqroがぼくの夢をみる前に』と、都市の深層で連結しているように感じる。
自伝発売は4月1日、エイプリルフール。