森永博志のオフィシャルサイト

www.morinaga-hiroshi.com

プロフィール★森永博志 (もりなが ひろし)

このサイトのいくつかのコンテンツで度々、patagoniaに触れてきた。

自然書く流れになっていた。

多分、自分が以前、カリフォルニアの本社を訪ね、代表のイヴォン・シュイナードをはじめサムライたちと会い、patagoniaと一冊の本をつくったことにより、深い想い入れが生まれたからだろう。

1998年、『ドロップアウトのえらいひと』の優秀な担当エディターの橋本淳より、エスクァイア日本版の臨時増刊号としてpatagoniaのムックを制作しないかという企画が提案された。

依頼をうけ、ぼくが編集ディレクターとなり、橋本君や作家の駒沢敏器、エディターの駒崎且郎、フォトグラファーの佐藤秀明のチームでカルフォルニアに渡った。

ベンチュラというサーフ・タウンにpatagoniaの本社はあり、2週間程取材をした。

見るもの聞くものすべてが驚きだった。

小屋からはじまったその歴史!

代表イヴォンの生死を賭した冒険的人生!

成功をおさめながらも質素に徹するイヴォンのライフスタイル!

過激な自然保護運動!

どこまでも自由な非企業精神!

生きたイーグルと共にデスクワークをする女性スタッフ。

馬を愛する者、ギターを愛する者、サーフィンを愛する者、チベットを愛する者、クライミングを愛する者、フリスビーを愛する者…

みな自分が愛する世界を持ち、それを大事にしながら一流の企業人でありつづける人たち。

春から夏に制作し、『patagonia presents』というタイトルで、秋に発売すると、想像以上の反響を呼んだ。

と同時に、完成した本を見たイヴォンが、大絶讃の言葉を贈ってくれた。

仕事でマインドの共鳴が生まれた。

本の中でイヴォンはメッセージする。

「魂にとって心地よい生活がしたい」

「よりシンプルな生活――そこへ戻るのは前進なのだ。シンプルになることで、私たちは尊厳を取り戻し、大地と接し、人と人の触れ合いの大切さを、もういちど学ぶことになるのだから」

企業が変われば社会も変わるとイヴォンは信じて、patagoniaを築いた。

カルフォルニアは、今回の震災地の、太平洋をはさんで反対側にある。


coment/宮川典継

「アレイカ椰子の陽かげのテラスでmocaのice coffeeを楽しみながら『patagonia presents』読み返しました。P3のプレゼンの言葉から編集後記まで“21世紀未来”の現在、今を先取りしている先進的なバイブルでした。震災後、日本の復興を担う若者たちにピッタリの感覚の、優れた内容です。

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