兎に角、いまはいろいろ用事があって沖繩に行く。今回は、航空自衛隊員に、「ドロップアウトのえらいひと」の熱烈なる読者がいて、彼が組織とは関係なく、ぼくのトークショーをひらきたいというので、意気に感じ渡沖した。

トークショーの当日那覇入り。空港で主催者と会い、かれの運転する車で、「地元の人しか来ないそば屋です」という店に。自分は、沖繩そばを旨いとは感じない。定番のソーキそばより焼そばのが旨く感じる。

国際通り近くのグランド・ホテルにチェックインし、トークショーまで時間があるので、ホテル近所の浮島通りの、モダーンクラッシックをのぞくと、主人の司氏がいた。

彼と雑談をするうちに、スクラップ・ブックを開き、先日は見なかった「STYLE NO1」を見つけた。これはプロフィール73で紹介した「ツイスト&シャウト」の姉妹版で、編集は自分でアート・ディレクターは横山忠正。

この出版物のことは完全に忘れていた。何十年ぶりかで手にとってみて、横山氏の、独特のタッチのスタイル画満載に驚いた。このB級センスがたまらない。

稚拙さのなかに、決して古びることのない技、感性を感じる。

それにしても、クリームソーダ命の司氏の、紙ものに対するこだわり(収集)は、行くたびに、僕を愉しませてくれる。