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クラブシャングリラ6

TACHIKAWA“MICK”NAOKI
&
MORINAGA“MACKENZIE”HIROSHI’S
CLUB SHANGRILA 31
2014年11月27日収録
某居酒屋@御徒町


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若い友人に誘われて、上野の美術館でフェルディナント・ホドラー展を鑑賞し、そのあとアメ横に流れ、とても日本とは思えない華僑系地下食料品市場を散策し、地上に戻り、JR御徒町駅高架線下の居酒屋に落ち着いた。

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そこに案内してくれたのはクラシャンにも登場したゴールデン・ブラウン主人のノブりんだ。

強烈な体験だった!

飲食をこれほど享楽している人々を見るのははじめてだった。

居酒屋につきものの情緒的雰囲気など微塵もない。うるさそうな主人もいない。

ただただ、アナーキーだ。


Mは気にいるだろうと、店の説明をし誘うと、いつものように「行こうぜ!」と即答だった。

待ち合わせはJR御徒町駅北口改札、時間は5時30分。

ジャスト、Mは現れ、そのまま地下市場を散策したあと、その居酒屋に突入した。

凄まじいハイ・テンションの喧騒が爆発している。

それはどんなノイズ・ミュージックより、客たちの激烈なる会話の声音の反響がウォーンウォーンと叫びをあげて、空間に火をつける。

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空いてる席はひとつだった。

熱狂する客たちをかき分け、席をおさえる。

注文はセンターにあるカウンターで飲み物と皿に盛られたアテを自分で紙皿にとり、キャッシュを払う。

酒をハイボールを2杯、一杯250円。

つまみは200円から、適当に物色し選ぶ。

ひと息ついて、


M’:  あの地下街、知ってました?

M :  テレビでは見たんだ。だから、そういうところがあるとは知ってた。でも、やっぱり映像で見るのと、実際この目で見るのとは、ぜんぜん違うね。

M’:  やっぱ、匂いですよね。あれが、むかし僕らがアジアに求めてた世界ですよね。

M :  そうだよ。むかしはさ、それこそ、週末に安い航空券買って二泊三日で香港や台湾に遊びに行ってたけど、いまは山手線で100いくらの乗車券買って、アジアに行ける。

M’:  だから、前から言ってるように、これは科学的には解説できないけど、2000年代になって、時空に異変が起こってるんですよ。軸がずれたみたいな。だから、遠くに行かなくても、近くで済んじゃう。時間も。だって、ピンク・フロイドの『永遠』も何の違和感もなく、すんなり生活に溶けてった。ぜんぜん、時の移ろいを感じさせない。

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M :  あれはピンク・フロイドの原点回帰みたいなアルバムだね。

M’:  この間、あるアート・パーティーであのアルバム、何時間って流しっぱなしにしてたけど、まったく飽きない。ずっと、それこそエンドレスで聴いてられるんです。

M :  あれ、最後の曲の『ラウダー・ザン・ワーズ』が終わると、一曲目に戻ってくようなところあるね。終わりがこないような。

M’:  終わりの始まりみたいな。リ・サイクルね。

M :  かなり、意図的にやってるね。

M’:  ミックのライナーは、ものすごく格調高かったね。謎を追ってくようなアプローチで、主観がベタッとしてなくて。

M :  ライナーというと、みんなデータや主観に頼りすぎてるんだよ。なぜ、そのアルバムが生まれたか、冷静に、ロジカルに分析をして、文学的に書く。

M’:  ライナー、カッコいいなと思った。あれはピンク・フロイドだから成立する文章だね。王国の神話を解き明かすみたいな。ほんとに、カッコいい。

M :  ピンク・フロイドだけじゃなくて、今年はここんとこ凄いCDがたてつづけにリリースされてるんですよ。

M’:  どんなの?

M :  たとえば、レナード・コーエン、それにロバート・プラントの新作がいい。あとプリンスの2枚同時発売のもいいよ。

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M’:  ぜんぜん知らない。

M :  それと、ドクター・ジョンのサッチモに捧ぐというトリュビュー・アルバムも凄い!

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M’:  ということはロック史において、今年は大変、近年稀に見る豊穣だったということ?

M :  最大かも。他にもコンピレーションだけど、フーの結成50周年の2枚組、クィーンのラブ・ソングだけを集めたアルバム。それにはフレディー・マーキュリーとマイケル・ジャクソンのデュエット曲の『生命の証』もはいってるんだよ。

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M’:  ピンク・フロイドは、小笠原のブラザーが凄いと教えてくれたんで、即買いした。

M :  全世界17ケ国で初登場1位ですよ。

M’:  ピンク・フロイドはギルモアになって『鬱』で、爆発的に売れたでしょ。あれは、なぜ?

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M :  あれは簡単で、ピンク・フロイドは『ファイナル・カット』で一回、ロジャー・ウォーターズのピンク・フロイドは終わるわけですよ。あれに『鬱』ってつけた方がいいくらい暗鬱なアルバムで。それで、ギルモアが、ピンク・フロイドという老舗を再興していくわけですよ。そこで、彼は非常にハリウッド的なアプローチをしていく。

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M’:  どういうこと?

M :  つまり、綺羅星のようなL.Aのスーパー・セッション・ミュージシャンを迎えてアルバムをつくったんだよ。

M’:  フュージョン系?

M :  そう。アンディー・ニューマークとか。それでピンク・フロイドをやったんで、それまでのファンからすると、ヘヴィな部分がなくて物足りないという意見もあったけど、歌舞伎の華やかさみたいなものを生み出して爆発的にうけたんだよ。で、『鬱』はギルモアとニック・メイソンが中心で・・・


(ぼくらは爆発的騒音の真っ只中で会話している。とても、テーブル上のカセットテープ・レコーダーでは声を録音できそうにない。ぼくは、まるで戦闘中の戦場でコマンドに直撃取材でもするかのようにレコーダーをMの口元に寄せる)


M :  リチャード・ライトはまだ正式メンバーとしては復帰してはいない。だから写真にはふたりしか写ってないんだよ。


(テープ・レコーダーを自分の口元に寄せて)


M’:  じゃ、ふたりの他は全員セッション・ミュージシャンってこと?

M :  そう。その中の筆頭としてリチャード・ライトがいるんだよ。で、次の『対』は彼ら3人が凄い長いセッションをして制作したアルバムなんだよ!

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M’:  じゃ、そこでピンク・フロイドはまたバンドになった?


(テープ・レコーダーが忙しく行き来する。他人から見たら奇妙な光景に思えるのだろうが、ぼくらはそのシチュエーションを楽しみ、客たちは他人のことなど気にもとめず自らの声がうみだす坩堝のなかで飲む、食う、語るに没頭している)


M :  『対』は、はじめ2枚組の予定だったんだよ! でも1枚で出した。そこで音源がすごく残った。で、リチャード・ライトが亡くなって、もうピンク・フロイドの歴史は終わったなって思っていた時に、エンジニアのアンディー・ジャクソンとかフィル・マンザネラに「もう一回、聴いてみよう」と言われて、彼らが聴いたんだ。

M’:  それで、いけると!

M :  リチャード・ライトを偲びながら聴いたら、「このままにしておく手はない」と、じゃ、ここで、もう一回、ダビングしたり、再構築して、新たに1枚アルバムを制作しよう、それをラストにしようと。そこで、ぼくもヒプノシスの展覧会のプロデュースをしたり一緒に仕事していたストーム・ソーガソンも亡くなって、『永遠』のブックレットの中に彼の名前もあって、だから『永遠』はリチャード・ライトとストームと、あとは前に亡くなったシド・バレットに対する追悼アルバムでもあるんだよ! あのアルバムを聴くと、『天の支配』や『太陽賛歌』、『狂気』とかのエッセンスがすべて入っている! ドラムのロールとか。

M’:  この間、上野にスイスの画家のフェルディナント・ホドラー展見に行って、それで、ピンク・フロイドの再興じゃないですけど、世紀末の暗鬱な社会から画家がリズム、色彩、光を作品に取り入れて脱出していく過程がよくわかって興味深かった。いま、ぼくも写真家と福島で同じようなことやってて。大きな時代の変化はまずアートに現れますね!

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M :  江戸時代の浮世絵も、そうだったんじゃないの!

M’:  凄く軽くなってくの。やっぱ、20世紀は世紀末が21世紀になっても911と311、リーマン・ショックでつづいていて、なんか、暗鬱な空気に支配されてきたけど、『永遠』は、そこから脱出する道を感じる。凄く気持ちいい!

M :  爽やかなんだよ! で、レナード・コーエンは新しいアルバム、『ポピュラー・プロブレムズ』というんだけど、考えてみたら67年からいままでやってきて45年間で、アルバム、13枚だからね! それで、『ポピュラー・プロブレムズ』では語るように歌うわけですよ。冒頭に『スロー』という曲があって、それ、聴くだけでも価値がある! それ、自分はそんなに早く生きようとはおもわない、と。

M’:  宣言してる?!

M :  してる! あと、ゴダールの新作もいい!『さらば、愛の言葉よ』という3Dなんだよ。ゴダールが「ハリウッドの3Dはエンタテインメント過ぎる」と宣言して、それ、60年代の『中国女』とか、あの感じ!美しい暴力!

M’:  いやー、ぜんぜん、知らない!

M :  あと3Dは『アメリ』の監督のジュネが撮った『天才スピヴェット』ってあるんだよ!マッケン、〈シネマ2〉に見に行った方がいいよ。あと、ポランスキーの新作の『毛皮のヴィーナス』も凄い! それ、ふたりしかでてこない。ポランスキー、80歳ですよ。もう、やられた! ゴダールは83歳だよ!

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M’:  レナードー・コーエンは?

M :  80いくつかな?

M’:  どういうことなんだろう?

M :  ピンク・フロイドだって70だよ!

M’:  でも、何が凄いかって、彼らが年寄りになっても、ちゃんとCDや映画をつくれる環境か向こうにはあるってことですよね。リスペクトされてるってことですよね! ピンク・フロイドは商業的に成功をおさめた人たちだけど、他はね。

M :  凄いんだけど、こうやってマッケンと話してると、マッケンも「そうなのか」と言うけど、他の誰かに話しても、通じないんだよ。話しになんない! だから、伝わる伝わり方がなくなっちゃったかな?

M’:  でも、それはきっとゴダールも感じていますよ。

M :  だから、ゴダールも今回の新作のプレス・シートで言ってるよ。「俺はただ作ってるだけだ。他のこといっさいは君たちが決めることだ」と。なんか、こう、プリミティブに戻ってる。

M’:  『永遠』の中に、ホーキング博士の声をサンプリングした作品、あったでしょ?

M :  『トーキン・ホーキン』だろ!

M’:  あれで、ホーキングは言ってましたよね。「今は夢でしかないことも、やがて現実になるかもしれない。テクノロジーを意のままに操られたら、可能性は無限だ。そして、私たちに必要なのは、言葉をかわし続けけることだ」と。

M :  あのアルバムは言葉についての作品でもある。頭に『追伸』があって。

M’:  それも言葉について語ってる。「暗黙の了解というものは確かに存在する。でも、大声で議論を交わし、問題を解決することもある」。

M :  それと『トーキン・ホーキン』。最後に『ラウダー・ザン・ワーズ』!

M’:  「魂と呼ばれるものは信号に呼応し、言葉以上のものを伝える」。ホーキング博士は重要なのは言葉だと言って。でも、

M :  ピンク・フロイドは言葉以上のものの重要さを言って。だから、あれほど爽やかに哲学的な提示をした作品はかつてなかった!

M’:  ニーチェじゃないけど。

M :  最後にピンク・フロイドの凄みを見た! でもロバート・プラントも素晴らしい。頭はアメリカのC&Wからはじまって、最後は北アフリカまでいっちゃうんだ!

M’:  いま、ある種の人たちは、表現をオデュッセイとして解釈してるんですよ。振り返りながら旅を続けていく姿勢を感じる。本来を確認しながら。

M :  だから、みんな旅なんだよ! ピンク・フロイドもロバート・プラントも、ここにきて自己の集大成をしている。

M’:  ここんとこきて、つわものどもが本性あらわしてきた!

M :  凄いよ! 正しい百花繚乱だね。そこには知性と美意識が備わってるんだよ。

M’:  ロックが変容してってる。

M :  スピリットだけがロック的で、そこに文学、科学、呪術、祈りとかすべてぶちこまれていってる。

M’:  それ、すべて60年代に探求した世界ですよ。

M :  それが、ぼくらもそうだけど、ある年齢になって、何かわかって、最後にやっておこうみたいな姿勢で制作したものは頭抜けて凄い!

M’:  一方てはジミ・ヘン、ジム・モリスン、ジャニス、ボブ・マーリー、レノンと若くして死んだ人たちもいて。それでも死者と生者の交信がつづいていて。それをピンク・フロイドは『ラウダー・ザン・ワーズ』で言ってるんですね。絶対、古びないものってありますね。ビートルズも初期のロックンロールは不滅だけど、あとは古びたね。

M :  ビートルズはぼくらが出会ったきっかけのバンドではあるけど、やっぱり芸能のバンドだった気がする。

M’:  ジョージは違ったね。

M :  た! あるビートルズ・トリュビューのコンサートにポールとリンゴがゲストででてて、ふたりうかれて『イエロー・サブマリン』歌ったのを見たら、「お前ら、これ、ジョンとジョージが見たら、どうなんだよ!」って言いたくなった!

M’:  くだらないものが多いんですよ。でも、この間、めちゃくちゃ面白い本、見つけて、一気に読んだ本があって、それ、『ねずみに支配された島』っていう、驚異だった! それ、島に生きていた固有種の鳥とか生物が爆発的繁殖力を持つネズミに食われて絶滅していくなかで、それを救出しようと命をかけた伝説のナチュラリストたちのドキュメンタリーなんだけど、冒険叙事詩みたいな書き方で、ぶっ飛んだ!ハツカネズミも自分の体の200倍の動物を襲い、体内に食い入り中から食い漁っていくという凄まじい殺戮力で。でも、それ、ネズミや島っていってるけど、人間もネズミと同じ、この星の生物を食い漁って、生態を壊して、どれだけ絶滅に追いやったか! 恐怖ですよ!

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M :  もう、ジョージ・オーウェルの『動物農場』ですよ!

M’:  ここの客のこのけたたましさ! ネズミですよ!

M :  ここで、平気で、ピンク・フロイドの話ししてる俺たちも凄いけどな。

M’:  このままで撮った映像にピンク・フロイドの『アニマルズ』を流したら、そのままメッセージ映像になる。やっぱり、ピンク・フロイドは『アニマルズ』とか、他のバンドにはない社会性や風刺、世界観があった!

M :  だから『ウォール』も凄いよ! あれはベルリンの壁が崩壊したとき、ロジャー・ウォーターズが何も無いポツダム広場で野外コンサートやって、ジョニ・ミッチェル、シンディ・ローパー、ガース・ハドソンたちが出てきて、『ウォール』の曲順通りにやったんだよ! それ、歴史と完全にリンクしたコンサートだった! そんなことビートルズは一度もなかった。

M’:  ストーンズも。ピンク・フロイドは民族的な屈折もない。アイルランド系とも違う。

M :  この間、このクラシャンで、マッケンがビートルズのことで言ってたけど、ピンク・フロイドはビートルズみたいに労働者階級出身じゃないんだよ。ギルモアはヒッピーで、ファッション・モデルだったけど。

M’:  でも、ピンク・フロイドみたいな知性を備えた人がイギリスにかつていたのだろうか? ミックは、どういうところが好きだったの?

M :  やっぱ、テイストだろうな。マッケンさ、あのイガグリみたいな婆あ、凄いよ!写真、撮ろうよ!

M’:  まったく、フェリーニの世界だね!

M :  『青春の群像』みたいな。『サテリコン』だな!

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M’:  みんなひとりひとり個性的だな。よれた客、いない。浅草と違う!

M :  フェリーニの『サテリコン』が香港に行っちゃった感じ。

M’:  何度も言ってることだけど、こういう世界見ると、情報が伝える最新とか人気のとか、薄っぺらだよな。しかし、客、凄い!

M :  勤め人でも会社が大きな組織じゃなくて。

M’:  『下町ロケット』みたいな。暗い人、いないよ。みんな溌剌としている!

M :  ハイボール、250円!

M’:  料理は200円から!

M :  ここ、ニック・メイソンが来ても、すんなり溶け込めるよ。そこに、外人、いるわ、ぐらいの反応で。でも、キース・リチャードが来たら、ダメでしょ!

M’:  ブルース・リーの、水のごとく生きよ、とはこういうことなんですね。ところで、今日、どうやってここまで来ましたか?

M :  えーと、六本木から日比谷線で日比谷に来て、日比谷から有楽町まで歩いて、JR!

M’:  六本木からだと大江戸線で一本なのに。

M :  でも、山手線から見える景色に興味があってさ。今日は午前中、車で浅草橋に行ったんだけど、昭和通りから行くのがいいか、皇居に出て、イチョウを見ながら行くのがいいか、それをまず考えて、サントラじゃないけど、じゃ、CDなににするか決めて。

M’:  今日は午後、〈にんにくや〉の遠藤さんと、彼のスピードスターでイチョウ見に行ったんです。絵画館通り、お祭り騒ぎになってて、お花見状態ですよ。

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M :  あそこは、お花見状態になっちゃったんで、もうつまんない。むしろ、国会議事堂のとこのイチョウがいい。人がいなくて。

M’:  絵画館通り、なんで、あんなことに?

M :  流行、流行だよ!!

M’:  今年はどこも紅葉の赤色が鈍いんだ。イチョウの黄色だけは変わらずに鮮烈!!

M :  イチョウはいい! だけど、此処、電話してる人、いないね。電話してんのオバサン、ひとりだけだよ、こんなに人がいて。

M’:  みんな年寄りじみてないね。

M :  20世紀だね! 意外とバカじゃないんだと思ったのはクリストファー・ノーランだね! 最新作の『インターステラー』に関するインタビューで、インタビュアーが「今回の映画はスマホが出てきませんね?」と質問したら、「いま人間はスマホで下ばかり見ている。だから俺は空を見る映画をつくった」と言うの読んで、それってロックだと思ったよ!

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M’:  見た、見た! あれは、宇宙人の出てこないSFで、ちょっと『2001年宇宙の旅』を想わせて。だから、1970年ころにはピンク・フロイドの『原子心母』を聴いて『2001年宇宙の旅』見てたのが、いまはピンク・フロイドの『永遠』聴いて、『インターステラー』を見てる! なんとも時代はスパイラルに巡ってる感じする。『インターステラー』には、『永遠』で提示されてるメッセージにかぶるものが多かったです。ダサいとこもあったけど-----


いっこうに衰えない店内の轟音は爆走する蒸気機関車さえ思わせる。

その中でのクラシャン・トークも!を叩き込むような大声を張り上げてレコーダーに声を記録した。

25年に及ぶクラシャン・トーク史上初の最大声量による対話、文字におこせば!マークの多発。

しかもクラシャン史上最廉価、ふたりで2500円ほどだ!


ぼくらはいかなるところにもスッと溶け込めるんだろう。

そこで、話したいことを話し、飲みたいものを飲み、食べたいものを食べる。


ピンク・フロイドはラストに歌う。


時が流れ 音楽が流れる

履き古した靴 お気に入りのブルースが

リズムを刻みはじめる

どこまでも流れに身を任せよう

僕たちは確かに生きている


『永遠』の原題は『Endress River』。

天の河のことかな?

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